ISO関連セミナー

人財育成研修・コンサルティング


2011.10.20
日研フード株式会社 様
●プロフィール
  • ●会社名/日研フード株式会社
  • ●住所/袋井市春岡723-1
  • ●事業内容/天然調味料、健康志向食品の製造・販売・研究・開発
  • ●URL http://www.nikkenfoods.co.jp/
  • ●支援内容/FSSC22000認証取得(2011/10/20)
  • ●インタビュー対応者/静岡工場環境課 アシスタントマネージャー 鈴木 俊彦 様
●御社の事業内容・強みを教えて下さい。

弊社は、1964年の創業以来「天然調味料を通じて世界中のお客様の健康に貢献する」こと企業理念に事業に取組んで参りました。
事業の2本柱として、天然調味料と健康志向食品の製造・販売を行っております。天然調味料とは、主に天産物を原料として作られる素材を活かした調味料です。健康志向食品では、地元静岡のお茶を利用したインスタントティーの販売が中心になっております。その他、有機JASの認証を取得した農園を持ち野菜などの栽培も行っております。
弊社の強みとしては、社員一人一人が「健康と天然のおいしさ」という理念を理解し、社業に取組んでいるところです。

●FSSC22000認証取得の経緯とカムイを選んだきっかけを教えてください。

弊社は、食品に対する安全安心を求められる風潮の中で、お客様の「安全・安心な食品」の要望にお応えするため、製造工程を危害分析管理するISO22000の取得を当初目指しました。
弊社では海外での事業展開にも力を入れており、取引先による海外監査を受ける機会が増加しております。グローバルな事業展開を図るには、海外取引先が要望する管理が求められます。このため、ISO22000取得準備中でしたが、よりグローバルスタンダードであるFSSC22000の取得に切り替えることにいたしました。

10年ほど前のISO9001認証取得の時に、藤田さん(カムイブレインスコンサルタント株式会社代表)にお世話になっており、そのご縁もあって声をかけさせていただきました。
認証活動中は「これで本当に良いのか」「認証に向け進んでいるのか」など、常に不安が付きまとっておりました。今回、支援してくれた浅田さんも、その不安を1つ1つ解消してくれとても心強く、共に勉強していただいたことにとても感謝しております。

●認証活動中に苦労されたことなどは、どのようなことがありますか。

大変だったのは、ISO22000取得活動中の危害分析を進める一連の管理書類の作成と、FSSC22000取得に切り替え後のISO22000に無いPAS220への対応です。
管理書類の作成では、安全チームメンバーの協力で進めておりましたが、FSSC22000への切り替え等のため、何度も修正を行いました。
PAS220への対応では、工場周辺の環境整備を実施することが必要になり、大勢の協力を得て草刈りを実施しました。協力していただいたことに本当に感謝しております。

●FSSC22000の認証取得で、どのような効果が生まれていますか。

FSSC22000の認証取得の効果は非常に大きく、取引企業による外部監査でも「FSSCの認証を受けていれば、細かな監査は必要ありませんね。」と短時間で監査が終了することが多くなりました。信頼がある規格だなと感じます。
また、弊社が依頼した審査機関でも、FSSC22000の取得はかなり早い認証と聞いております。その効果もあり、大手メーカーから具体的な引合いの話も頂きつつあります。

●今後、FSSC22000をどのように活かしていきたいですか。

今回の認証取得審査では、まずルールができた、仕組みが整った段階での合格だと思います。今後は、システム構築ができたことで社員全員が「安全・安心」への意識を高め、FSSC22000の仕組みを通じて現場主体で管理文書の変更を実施できるようにレベルアップしたいと思っています。
具体的には、社内勉強会の実施と業務連絡方法の改善実施を考えております。
社内勉強会は、食品安全に関する勉強会を実施して、実際に作業する方々の「安全・安心」への意識を高め、定着させるために、すでに継続して実施しております。
業務連絡方法の改善では、新しい変更等があった場合にすみやかに関連文書等の変更ができる連絡書類の整備を進め、システム運用を簡潔にし「安全・安心な食品」の製造に活かしていきたいと考えています。