ISO関連セミナー

人財育成研修・コンサルティング


2011.02.16
有限会社鈴木養鶏場 様
●プロフィール
  • ●会社名/有限会社鈴木養鶏場
  • ●住所/愛知県新城市浅谷字井原16
  • ●事業内容/鶏卵の生産・販売
  • ●URL http://www.suzukiegg.co.jp/
  • ●支援内容/ISO22000:2005認証取得(2011/02/16)
  • ●インタビュー対応者/代表取締役 鈴木善之 様
●御社の事業内容について教えてください。

当社は鶏卵の生産から販売までを一貫して行っています。
社員は約30名、飼育している鶏は約27万羽になります。
販売力強化は長年取り組んできました。生産者である当社が自らスーパーなどの販路開拓にあたり、生産だけなく自社ブランドを流通させる販路を持つことが強みです。現在はほぼ100%を小売店へ直販しています。

●ISO22000取得の経緯は何ですか?

販売を強化していくに当たっては、バイヤーなど小売店側への商品提案が欠かせません。食品の安心・安全は今や必須条件であり、当然当社も様々な取り組みを行っています。しかし安心・安全は他社も同じように謳います。当社の品質や安全性のアピール、そして他社との差別化のために、相対的な指標による根拠・裏付けを持ちたかったのです。

食品業界ではHACCPへの取り組みが広がっており、同業他社でもHACCP取得に取り組んでいる企業はあります。私自身もHACCPのセミナーや勉強会に参加し、食品衛生管理の強化を進めていました。
認証取得にあたりISO22000を選択したのは、当社には衛生管理手法だけではなく、衛生管理も含めた食品品質向上のためのマネジメントシステムが必要だと考えたからです。
そのためのマニュアルを文書化したり、取り組みを見える化して全社員が共有することは必要だと、営業担当者や現場担当者も賛同してくれました。

●カムイブレインスコンサルタントを選んだきっかけは?

カムイはインターネット検索でウェブサイトを見て知りました。農協などとの取引実績があり、所在が浜松で比較的近かったために問い合わせし、話を聞いたことがきっかけです。
もう1社、大手のコンサル企業と比較検討したのですが、カムイの方が丁寧な対応で親切だと感じ、お願いすることにしました。ISO22000の取得を決心してから半年後には着手したことになります。

●取組内容について教えてください。

2010年10月から、現状把握の取り組みを開始しました。営業から経理までの様々な部門の社員8名でプロジェクトを立ち上げ、認証取得のための推進チームとしたのです。
衛生管理はHACCPの資料や業界データを参考にしながら、自社のマニュアルを策定しました。『そうじ』ひとつにも、実施頻度・方法を細かくルール化するんです。特に力を入れたのはハザード管理のためのCCP(重要管理点)策定です。プロジェクトメンバーを中心に、「なぜその事項が必要か?」といった根拠を明確にしながら進めたので、今では当社の取り組みを自信を持ってお客様にアピールできるようになりました。

取り組みを通じた社員の変化も実感しています。
ルール化された管理項目はチェックシートで見える化・徹底が図られていますし、何より問題が起こった際に全員で集まって内容を共有したり、次回の発生を防ぐためのルールを改善したり、といったことが積極的に行われるようになりました。

●今後の展望や、カムイへのご要望があればお聞かせください。

まずはPDCAサイクルの運用を社内に定着させ、いっそうの生産性・品質の向上を図りたいと思っています。
具体的にはマネジメント部門会議を定期的に開催し、問題点の改善・ノウハウ蓄積の対応スピードを高めています。
今回は鶏卵のパック詰め工場での認証取得ですが、生産部門へと取り組みを発展させ、全社的なマネジメントシステムの構築に取り組みたいですね。