自動車部品の入出庫管理、梱包輸送を行っております。１９８５年に創業いたしました。（この度、会社設立日と同じ１０月３日にＩＳＯ認証登録されました。）従業員は、派遣社員を含めて現在１８０名です。
強みは、お客様に地の利があるという点です。いろいろな業者様からパーツを預かり、すぐお隣の取引先に収めております。また、トップが従業員全員の前で一度に意見が言える体制になっているので、お客様の声にスピード対応できるという点もあります。

ＩＳＯは前々から取得するつもりでおりました。初めは８０名くらいの規模でしたが、組織が拡大するにつれて社長と部長だけでは管理が間に合わず、細分化したため、現場の状況を把握する仕組みが必要になって参りました。全体を体系化して、各部門の動きがデータ（文書）で分かるようにしたいと思っておりました。いわゆる“見える化”です。
もう一つの理由として、他社へのアピールがあります。同業種では取得しているところがまだ少ないため、できれば早い時期に取得したいと考えていました。
さらに、お客様からの要求もあって、活動を開始することにいたしました。

１つ目はお客様にアピールできたという点です。２つ目は、取得するまでの過程で従業員の意識が変化してきたことです。５Ｓ活動は以前から行っておりましたが、ＩＳＯ活動を通して、会社の方針（＝品質方針）に沿って作業標準書等を自分で作れるようにもなり、また、人間的にも成長したように思えます。

あまり感じておりません。ＩＳＯ特有のもの以外には新しく作った書類もなく、特に負荷は感じませんでした。今後とも、ＩＳＯ維持のための仕事にならないように心がけて参りたいと思います。

以前にも増して真剣に考えなければならない課題として、コンプライアンスの問題があります。私共の業種では運送事業法、道路交通法等が関係しており、特に、事故は絶対に避けなければなりません。基本的なことですが、例えば、法定速度を守ること、過労・過積載をしないこと、また、ドライバーのアルコールチェック等、日々注意を促し、取り組んでおります。それらに加えて、燃費のこと等も考慮に入れ、環境への配慮もして参りたいと思います。そのようにして、他社との差別化を図り、「笠子流通に頼めば大丈夫」と安心してお仕事がいただけるようにしたいと思います。