2005.07.13 | |
笠間発條株式会社 様 | |
●プロフィール | |
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●御社の事業内容について教えてください。
計器各種メーター用、家電機器用、音響機器用、燃焼機器用、エレクトロニクス部品用、各種精密機器用の、コイルスプリング、ワイヤースプリング、板バネ等を製作しています。創業49年、従業員35名です。
スプリングというものは、マシンさえあれば8割方できてしまう製品です。私共は、できるだけお客さまの隙間に入り込んで提案しつつ、設計の段階から、お客さまのニーズに合ったものを作るよう心がけております。それが、私共が生き残っている最大の理由ではないかと思います。
●ISO9001に取り組んだ理由はなんですか?
本音は、取引先の要求です。最終部品が自動車メーカーに行くので、取得の必要が生じて来ました。実際、たまにメーカーの方が工程監査に来られることがあり、少工程・高品質が求められます。つまり、求められているのは、規格認証ではなく、効果です。製品の品質UPはもちろん、社内の効率を上げたいという思いで取り組み始めました。
●ISO9001を取得して良かったことを教えてください。
ありました。従業員の意識向上が明らかになったのは、基準を設けたおかげで、今までこちらから言わなければやらなかったことを、従業員自ら積極的にやってくれるようになったことです。例えば、社内不良、外注不良等の報告がそれです。パートタイマーでさえ、各人の目標を持って仕事ができるようになりました。
●ISO9001構築にあたって、何か克服しなければならない問題がありましたか?
1つに、優先順位の問題があります。例えば、ISO関係で会議がある時間帯に、急ぎの仕事があったりすると、仕事かISOかというジレンマに陥ることがあります。もう一つは、製品不良が目に見えるようになってくると、不慣れなせいか、“自分が出した不良品”というイメージが強くて、関わった従業員が落ち込むことがありました。でも、長い目で見れば、それがメリットになっていくと思います。