2004.03.23 | |
医療法人社団和恵会 和恵会記念病院 様 | |
●プロフィール | |
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痴呆患者入院施設の和恵会記念病院、老人保健施設の入野ケアセンター(150名)および白脇ケアセンター(100名)の3施設があります。老健には在宅サービスとしての通所リハビリステーションもあります。そのほかに、伊佐美、入野、白脇に訪問看護ステーションがあり、訪問による、看護師、ヘルパー、生活援助のサービスを行なっています。
脳のリハビリ(精神科作業療法)、つまり残されている能力を活性化させることを目的としています。自宅で世話できない方を受け入れて、機能回復訓練、服薬、理学療法、バランスの良い食事を提供し、ご自宅に帰っていただくことが私たちの願いです。
施設が3つになり、在宅系業務も増え、規模の拡大に伴い、作業員も増え、サービスも多岐にわたるに連れて、サービスの質の低下が見られるようになりました。質の向上と、高いレベルでの質の確保を図りたいと思いました。
ありました。品質方針、品質目標を掲げISOに1年取り組んで、施設単位、また施設をまたいで部門ごとに、タテヨコの関係を見直してきました。私たちにとって、各部門は別々の職種の方々で成り立っているとはいえ、利用者様にとっては全体で1つのサービスです。ISO導入のおかげで、部門ごとの良い連携ができるようになりました。さらに、ムダを省き、経費を削減することもできるようになりました。そして何よりも、顧客重視、つまり専門職が患者様を支えるという意識改革が達成できたことは、大きなメリットです。これは、ひいては稼働率アップにつながります。
ISOで言うPDCAのPDの部分は、ISO導入以前にも既に行なっておりました。しかし、CAの部分が非常に大切だということが分かりました。ISOでは特に記録が求められています。確かに書類が増えたので、良い意味で大変です。
これまでシステム作りを中心に行なってきましたが、今後はさらに各項目の精度を高めていきたいと思っています。例えば、数値目標を明確に立てて、ストレートに挑戦していくことや、悪いと思ったら積極的に変更するということも行なっていきたいと思います。ISOを逆手に取って、言うべき事はハッキリ言うようにしたいものです。
人数が増えれば、直接携わっている人とそうでない人との温度差が生じます。それをどう解決していくかが今後の課題です。とにかく、あまり難しく考えないようにしたいと思います。製造メーカーさんとは違い、人をあずかっているわけですから、状況も常に変化しています。臨機応変に対応して行きたいと思います。スタッフと患者様・利用者様がお互い平等な立場で、療養の本来の姿をこれからも目指していきたいと思います。