2001.11.30 | |
株式会社小出製作所 様 | |
●プロフィール | |
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●御社の事業内容について教えてください。
ダイカスト(溶かした金属を、圧力をかけて金属製の鋳型に注入する鋳造法)用金型、鋳造用金型を製作しています。自動車や二輪のエンジン周りの部品の金型です。従業員は現在86名おります。
基本的にトランスミッションケースやシリンダーヘッド、シリンダーブロックなど、大物ダイカスト製品の金型に特化しています。重さ30トンまで対応できます。
●ISO9001に取り組んだ理由はなんですか?
2000年11月にISO9001と14001を同時取得し、昨年(2003年)9001:2000に改訂いたしました。わたしたちの製品は一品一様で、ひと型ずつ設計し製作しているため、ちゃんとしたマニュアルがありませんでした。一つ作るごとに、その製品の品質が問われるわけです。また、産業廃棄物とは何か、それを出さないためにはどうしたらよいのかが分かりませんでした。従業員一人一人に環境意識を持たせたいと思いました。
●ISO9001を取得して良かったことを教えてください。
会社全体の体質改善が図れました。まず、工程を見直して作業を標準化して、マニュアル化するところから始めました。弊社オリジナルの規定、手順書、作業指示書など、今までになかったものが揃い、それに従ってお互いに指摘し合えるようになりました。顧客や納期に対する考え方が変わりました。お客様との打ち合わせでできた仕様の大切さが分かりました。
●ISO9001構築にあたって、何か克服しなければならない問題がありましたか?
最初は書類が多すぎました。しかし、それはムダを省くことで改善されました。今年の4月に、品質マニュアルと環境マニュアルを統合し、すべての国際規格を織り込んだ、小出製作所マニュアルというものを作成しました。それで審査にも対応しました。また、ムダを省くことの一環として、できるだけ紙を使わないように、連絡はメールで行ない、書類はデータ化して文書管理ソフトで管理するようにしています。