“報連相(ほうれんそう)”とは、報告・連絡・相談を略したもので、職場での情報伝達の基本です。組織で行う仕事は、規模にかかわらず必ず分業されており、一人だけで仕事を完了させることはできません。組織としての業務を効率的に行うために“報連相”は欠かせないものだといえます。
「業務の効率化のため」というと、とても機械的な手段に感じられますが、実際の“報連相”は機械的に実行されているだけでは質の高いものにならないように思います。
例えば、自分にも相手にも「分かりきったこと」を報告することは、「業務の効率化」という面だけから考えれば一見無駄です。実際「分かりきったこと」は、相手との『情報の共有』にはなっているかもしれません。けれども、『意味の共有』につなげるためには、言葉で相手に“報連相”することが必要です。“報連相”が目的のための手段である以上、『情報の共有』に留まらず、『意味の共有』をすることが大切だと思います。
だからといって、常に5W1Hの文法を用いて、すべての事柄を機械的に伝えるのでは、良い“報連相”とは言えません。情報を伝える相手が機械ではなく人である以上、相手の立場や状況に応じて“報連相”の方法を選ばなければなりません。タイミングの良い“報連相”をするには、相手のことを気遣う姿勢や思いやりが大切です。そんな、気遣いや思いやりのある“報連相”が円滑な『意味の共有』につながるはずです。また、『意味の共有』から『思考の共有』にステップアップできれば、それが本当の意味での「業務の効率化」につながるのではないでしょうか。
「業務の効率化」は機械的なマニュアル化や単純化といった工夫だけで実現するものではなく、マニュアル化の難しい相手への気遣いや思いやりによっても質が高まるものであると思います。“報連相”はその手段の一つです。相手への気遣いや思いやり・・・・、忙しい業務の中においては後回しになり、忘れがちになってしまいますが、時々は自分を振り返って、いつでも心に留めたいものです。
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