地産地消でやさしさ4K育む3K
(体にやさしい・環境にやさしい・経済にやさしい・郷土にやさしい/感謝の心・豊かな感覚・家族の交流)

 地産地消とは、地域生産地域消費の略語で、農水産物をそれらが生産された地域で消費することをいいます。昨今、この地産地消という言葉をいろいろな所で見かけるようになりました。平成18年3月に策定された国の食育推進基本計画の中でも、方向性のひとつとして「地産地消の推進」が掲げられています。

 地産地消を食生活にとりいれることには4つのやさしいメリットがあります。

 @体にやさしい:地元の土や水や空気で育った旬の野菜やくだものは、まったく同じ環境の中で暮らしている私たちの体にとって良いものです。夏ばて予防にも、地場で採れる夏野菜が効果的だといわれています。A環境にやさしい:地場の産物を食べることは、環境への配慮にもつながります。地球温暖化が深刻な影響を及ぼすようになった今日、省エネルギーへの関心が地球規模で高まっています。野菜やくだものを産地から運搬することにも莫大なエネルギーが使われていることから、地場の産物をその場で消費することは、省エネルギー活動にもなるわけです。B経済にやさしい:運搬費用や輸送費用がかかっていない地場産物は、比較的安く手に入ります。また、地元経済の活性化にもつながることから、個人にとっても地域全体にとっても経済的です。C郷土にやさしい:地場の産物を食べることは、郷土の食文化を継承することにもつながります。郷土料理や郷土の年間行事では、地元でとれた産物が欠かせません。

 生活の基本は衣・食・住といわれることからも、食は人にとってとても重要な活動の1つであるといえます。それは生きることそのものでもあるとともに、それ以上の意味を持っています。食事はそれ自体が固有の文化であり、味覚をはじめとする五感で感じる喜びであり、人と人が交流する場でもあります。旬の食材は、味や香りを楽しむと同時に季節を感じる豊かな感覚につながり、毎日の食卓では家族の会話や交流が生まれます。そんな食事を通して、自然や人に対する感謝の気持ちも育まれていくのかもしれません。

 しかし、今、そんな食事の姿は忘れられつつあるようです。日常的に当たり前になったファーストフードやレトルト食品は、食べ過ぎると健康に良くないうえ、いつでも同じ味のため豊かな味覚の妨げになります。また、1年中食べられる作物が増え、旬の食材は陰り、食を通して感じられる季節感は希薄です。本来、コミュニケーションの場であるべき食事自体も1人で食べる人が増えているようです。

 このような傾向の中、ぜひ、地場産物を見直してほしいと思います。その時期その場所での味を共有することで、毎日の食事はもっと充実するはずです。そうすることで、豊かな食生活となり、感謝の心、豊かな感覚、家族の交流が育まれればと思います。


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