社長のコラム

第30回 「近頃の中高年は・・・」 (2006年4月)

 景気が好転して、人員が余剰気味だった2〜3年前から一転して人員が不足するような状態になっている。新入社員の定期採用においても買い手市場から売り手市場に移行しており、人事担当者が苦労している話しをしばしば聞くようになった。先日、ある会社の新入社員選抜の研修に参加した。私が学生の時は4年生から就職活動したものであるが、この研修に来られたのは3年生であり、3年の時にはまだ何も就職のことを考えていなかった自分と比べても大したものだと感心した。実際、研修においても就職して3〜5年目社員よりもはるかにすばらしいアウトプットを導出していた。彼らがよく勉強していることは雰囲気から感じるものだが、会社に入ると退化するものだと痛感した。仕事においてはある一部分の脳しか使用しないのか発想に自由度がなくなり、しがらみに左右されるような対人スキルになってくるのだろうか?それにしても今の若者は大したものだと感心した。

 一方、これほど時代の流れが早いと価値観も変わってくる。「近頃の若い者は・・・」と言う言葉は良く聞くのであるが、この言葉は、ピラミッドの中にも書かれているらしい。5000年も昔から同じことが繰り返されていることは興味深い。

 しかしながら、近頃私が思うのは「近頃の中高年は・・・」である。少し前には電車内で携帯電話をかける若者が問題視された。先日も込んでいるわけでもなかったのに、新幹線の中でデッキにも出ずに前の席のおじさんが回りをはばからず電話していたように電車内で電話しているのは現在は中高年の人たちである。電車の乗り降りもマナーが悪いのが目立つ。若い人の悪い習性を数年あとに中高年がまねしているように感じる。これでは若い人に示しがつかないと思う。自分も含めて良い習慣や習性を後生に伝える伝道者になっていかなければ、後輩に文句は言えないと考えるこのごろである。

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