第23回 「2004年新春を迎えて」 (2004年1月)
明けましておめでとうございます。旧年中は、多くの皆様に支えられ新年を迎えることができました。大変失礼ではありますが、感謝の気持ちをこのような形で伝えさせていただきます。
さて、2003年の後半に大手企業を中心に明るさが見え始め、景気回復の兆しも伝えられています。しかし、私の周りでは楽観される様子は感じられません。仕事量がある企業では、単価の低下が影響していますし、仕事量の減少しているところではダブルで影響を受けています。2004年は正念場になると思われ、本当の意味でトップの腕の見せ所になると感じます。厳しい情勢下で、トップが浮かれていないでトップらしいことをやっている方が多く、自社の現状に合わせて戦略を練り直すような非常に大事な行為も大切にされるようになっていると感じます。経営者本来の仕事、企業本来の使命に向けて取組まれることですので、本当に良いことだと思います。
2003年を通じて一番痛感したことは、戦略の失敗が許されなくなってきたことです。失敗すれば、即市場から退場が要求されるようになっています。右肩上がりの時期には、失敗していても「おこぼれ頂戴」でなんとか市場に留まることができました。イエローカードが10枚くらいは許されたのでしょうね。多少の反則(消費者をだますということではなく市場原理にあっていないこと)してもあまり気になることはなかったのです。しかし、今は「おこぼれ」がない時ですので一発レットカードになっても仕方ありません。そのため、スピーディでありながらも精度の高い意思決定が求められます。スピーディな意思決定のためには、「何をしたいのか」、「どこへ向おうとしているのか」、「それは効果的か」、「それは必要か」、「大きなリスクはないのか」等日頃からあるべき姿や目的・目標の設定が大切です。また、精度の高い意思決定のためには、「いまどこにいるのか(自社の現状)」、「市場原理にあっているのか」、「我社の経営資源にあっているのか」、「心身とも健康な状態」等が大切です。新年になって気持ちを入れ替えることができやすい時期です。一度、経営について考える時間を取って勝つシナリオを作成し、良い1年をお迎えくださいませ。
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