第16回 「感受性が大切」 (2002年5月)
1ヶ月先に重要なことが起きるとわかっていても今そのことに対処せずいる人が多いことに驚きます。その場になって始めて慌てふためいたり、その場しのぎの対処をしたりして思い通りの結果を生み出す事はできません。なぜ先に手が打てないのかと疑問を感じます。社長様のように人より遠くを見通しているはずの人でもしかりです。
人生や経営において予想できない事ようなことも発生しますが、多くは予想されることではないでしょうか?なぜ、そのような行動ができないのかという要因には、2つ考えられます。
一つは、そのようなことが起こると分かっていてもそのようになって欲しくないと淡い期待をしているのではないかと思います。もう一つは、そのようなことが第三者には分かっていても本人は分からないという事だと思います。
前者は、神頼みでもして回避してもらうしかありませんね。また、冷静に現実を直視して対応するしかありませんね。後者は、感受性が不足しているのだと考えられます。良く世間では、社長族と言われる人は大胆不敵な人が多いと思っているのではないでしょうか。
ところが上手く経営している人ほど臆病(良い方に取れば繊細)で常に社内外の変化に敏感です。つまりセンサー機能(感受性)が大変発達していると感心します。このような社長ほど先に先に手を打って自分の思い通りに近い成果を上げます。また、このような社長さんほどお客様が要望していることを自社の商品やサービスに反映させ、より顧客満足を高めるものです。
私の持論ですが、感受性を高めるいくつかの要因を上げますと一つは聞き上手になることです。「話す」事は勉強することもあるのですが「聞く」ということは、教えられることもなく勉強することも少ないものです。カウンセリングでもとにかく聞き、クライアントの気持ちを汲み取り信頼関係を築くことが始めにやることです。
二つ目は、積極的な素直さを持つことです。通常素直というと人の言うことに従がったり、従順にするようなことを言いますが、本当に素直と言うものは、松下幸之助翁がおっしゃるようになにものにとらわれることなく心で原理原則や根本原理に従がうということです。このような姿勢であれば感受性は高まると思います。
あと、全てのものは変化すると認識することです。変化するということは今とは異なるし変化すれば自分の位置も異なってきます。異なっている位置がよければ良いのですが、位置が自分に気に入らなければ位置を変えていかなければなりません。ですから今の現状を直視することが大切だと思います。
私の好きな映画で「もののけ姫」があるのですがその中で「曇りなき眼で現実を見なさい」と言っていたように、曇りなき眼になれるようにしたいものです。
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