社長のコラム

第15回 「やっていることが反対」 (2002年4月)

 尊敬されるリーダーや成果を上げている方はある原則を理解して実行していると思います。ただ、私を含めて多くのリーダーの立場にある人は反対のことを行なっているものです。

 それは、イソップ物語の北風と太陽のようなものです。北風のように力任せで着るものを脱がせようとしても風に飛ばされないようにより一層脱がしにくくなってしまいます。太陽がやったようにぽかぽかと暖めれば力まなくても自発的に脱いでくれます。昔から言いますように「馬を水辺までつれていくことはできても、飲ませる事はできない」ということです。つまり、リーダーの成果は、部下を通して成果を上げる部下ですから部下の自発性を奪うことなく、自主性を持たせていくことが大切です。

 現在評判になっている「コーチング」は、「やり方」を教えるよりも「考え方」を教えていきます。通常教えるということになると「やり方」を教えてしまいますよね。

 下記の題名のように何が反対なのかを書きますのでご自分の管理スタイルを見直す機会になればと思います。

@プロセス(過程)とアウトプット(結果)

 一般的に結果について部下に問い詰めるものですが、結果は過去のもので変える事はできません。また、正しいプロセスを行えばおのずと結果に現れるものです。つまり、管理の対象として結果だけをとやかくいうのではなく、結果以上にプロセスが正しく行われているかを管理する必要があります。

A期待することと期待しない(過剰に期待しないこと)

 経営者はとても孤独なものです。経営者レベルで考えてくれる人は本当のNo.2かもしくはやがて独立していくような人です。よく経営者は従業員に経営感覚を持っていただきたいと期待しますが私の経験上それはほとんど不可能なことだと思います。また、営業マンに対することですが絶対に売れるはずだとかと期待します。このような結果に過剰な期待をすると疲れますし、裏切られるものです。このようなことを期待するのではなくそのぞれの立場で実施する行動や成長に期待すれば良いと思います。

Bやさしさと厳しさ

 近頃、どこの会社に行っても叱ることをできる人が少なくなりました。例えば、建設現場で非常に危険なことを行なっている人を見うけた場合叱ることがやさしさなのか叱らないことがやさしさなのかお分かりになると思います。相手の身を心配することや相手の成長を本当に願っていれば必ず叱らなければならない場面に出くわすと思います。叱ることが悪いという教えや風潮は本当のやさしさがなくなるのではないかと心配しています。

トップページへ戻る
社長のコラムへ戻る