第5回 I ISOは認証した時がスタート (2001年5月)
現在、製造業と建設業のお客様に対して主にISO認証取得コンサルティングをさせていただいています。ISOを認証しようとする目的が明確になっている企業とISOの認証自体が目的だったり、認証すれば何かいいことがあるのではないかと目的を持たずに取り組んでいる企業があります。
2ヶ月に1回程度ある審査登録機関の審査員として審査に行きますがサーベランス審査の3回目くらいになると大きな差が生じています。前者の企業では各システムのつながりできており、ISOを活用して品質目標の達成等品質パフォーマンスを向上させています。
後者の企業は、未だに各システムが繋がりきっていないため、各システムで形式的に運用されているようでISOそのものがコストアップになっているのではないかと心配になります。
ISOの効果を上げていくためには認証後の定着が重要です。ただ、建設業の場合、現場代理人ひとり一人がISOを理解し、実行しなければならない等の理由で一般的な製造業よりも全社的な定着は難しくより多くの努力が必要です。定着していくためにしていただきたいと思うことは次のようなことです。
1)規定等の品質文書を再度読み合わせする。
2)事務局は、現場の意見を聞き文書作成負担が少なく、やり易いシステムに改善していく。
3)上司の方は、ISOに関係する質問をしたり、規定どおり実行されているかなど実行状態を確認する。
4)ISOの目的を理解させる等啓蒙活動を続行する。
5)クレーム等の問題点を別の工事で再発しないように水平展開できるシステムにする。
6)ひとり一人の問題発見及び問題解決能力を高める。
7)内部品質監査の頻度を高めると同時に質の向上が必要です(承認がない作成日がないなどの指摘をするのではなく、品質そのもの向上や不適合が発生すると予想されること自社にとってコストダウンにつながる指摘へステップアップする)。
ISOは継続的にランニングコストが発生しますので、ISOの認証をスタートラインとしてより効果あるシステムに改善することにチャレンジしてください。
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