第3回 (2000年11月)
先日、公共の調査事業の関係で北海道に行ってきました。私は、あたたかい静岡県浜松市で生まれ、育ちましたのでこの時期の北海道は浜松の真冬並みの寒さに感じました。ただ、この時期に雪が見られたのは新鮮なことでした。
さて、調査事業の訪問先は北海道でがんばっている「住宅会社」を2社見学してきました。札幌では「木の城たいせつ」様を、函館では「小倉工務店」様を見学させていただきました。「木の城たいせつ」伊藤様及び「小倉工務店」小倉社長様には、大変親切に対応いただきましてありがとうございました。
今回は「木の城たいせつ」様についての感想を書きたいと思います。
札幌にあるマイホームセンターを訪問して「木の城たいせつ」様の経営営業推進本部の伊藤武志様にお話を聞きました。「木の城たいせつ」様は、数年前富士総研でアンケート調査された時に全国の住宅メーカーで顧客満足度No.1になった会社様で、現在、北海道で年間600棟を造っています。また、創業依頼、北海道に合う住宅をを造りつづけ、決して気候の合わない本土の住宅には進出しようと考えてはいないようです。
面白いと思ったことは我々がマイナスイメージを持ちがちな「冬」を重要なキーワードにしており、「冬」にでも施工するなど決して厳しい冬だから北海道の経済は弱いと言わせない積極的な取組みを見せています。「木の城たいせつ」様の造られる家は、北海道ならでの商品コンセプトが非常に盛込まれており、「こだわり」が感じさせられました。例えば、施工は下請に任せるのではなく、自社の技術社員が行なって責任を果たしています。
営業の関係では、アフターサービスを十分に行なえるように営業所から半径100Kmの地域でなければ受注を受けない(北海道でも受注ができないところもあるようです)。また、機関紙を発行してお客様に家に関連する知識を啓蒙に努めているなど「木の城たいせつ」ファン創りをされています。常に、北海道にフィットした製品造りを努められているとともに冬に挑戦している姿には感心させられました。
アフリカの靴屋の話(2人のセルースマンが現地を見て、1人は、全員裸足だから本社にすぐ靴を五千足遅れと連絡し、もう1人は、誰も靴をはいていないから売れないと報告したこと)のとおりどのような考え方を持つかが重要だと感じました。私の仕事の絡みでは、いかにもISO9000:2000で要求していることを実践している会社だと思いました。ISO900:2000は、このような会社に変革していくことを目的にしています。
また、環境(自然環境・住環境を含む)にも十分配慮されています。材料は、北海道の材料を使用していること(北海道には、北海道の木が合うことや林業の振興からも)。材料の端材を有効利用してテーブル等に活用していたり、寒い地方に大切な暖房はペチカを入れ、一つの暖房で家すべての空間を暖める効率的なやり方を提案していますし、北海道では家の寿命が平均20年ですが「木の城たいせつ」では100年の寿命を見込んだ製品を考えています。
そのような取組みから平成10年には、CO2削減に貢献するものとして「環境庁長官賞」を受賞しています。これらもISO14000に準拠したような考え方です。しっかりと経営をやっている企業さんは本質的にはISO的な経営システムで動いているのだと気づかれました。
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