第1回 (2000年5月)
ISO9001の4.9項工程管理の中に「…しばしば特殊工程と呼ぶ」という表現があります。特殊工程とは、何か特別な工程と思われがちですが一般に「溶接」、「熱処理」、「メッキ」、「塗装」、「半田付け」、「コンクリート打設」等の検査だけでは品質を保証することができない工程を指します。
近頃、ISO9001でなぜ特殊工程の管理を要求しているのか痛切に分からせる事件がありました。知合いの会社での出来事ですが「高周波焼入工程」が原因で部品にクラックが入り、その部品が既に製品として組込まれてしまっていたため、部品の取りかえに製品をばらすことが必要でした。該当ロット部品を組込んだ製品を探し出し、それをラインまで運んで組換えを行ったため莫大な工数と組換えに対するペナルティ−が課せられました。発生原因としては、高周波のやり方(回転式と固定式とか)が不適及び冷却水の管理不備ということでした。
ISO的に考えると品質を保証するためには適切な条件を設定し、条件どおり行われるか管理していく必要があります。ただ、今回の問題は条件管理とは別に熱処理等を理論的に知っている経験豊かな技能者が少なくなってきたのかなと感じます。近頃は技能者を粗末にしているように感じます。将来の物作りに支障なければ良いのですが。
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