【審査のポイント】
- 1994年度版から2000年度版に移行する場合のポイント
1994年度版から2000年度版に移行する場合のポイントとしては、当たり前のようですが、この2つが異なる点が重視されます。以下の点がその重視される点です。
@品質システムから品質マネジメントシステムに変更されたことから、トップマネジメント及び管理責任者に対する審査項目が増加しました。
A顧客満足は、監視及び測定からデータ分析をされていることが求められます。
B適用される法律がなんであるか、最新版管理をどのように行なっているかを求められます。
C「教育のニーズを明確にする」から「要員の力量」と変わったように、どのように力量を明確にしているのかを求めます。
D教育・訓練をどのように評価しているかを求めます。
E設計・開発での記録、処置までの記録がされているかどうかを求めます。
Fプロセスの監視及び測定では、どのようなことが対象になるか、どのように行なっているかを求めます。
Gデータ分析では、統計的手法をどのように活用しているのか及びどのようにシステムの改善に活かしているのかを求めます。
H是正処置では、今まで以上に再発防止がきっちり行なわれているか及び再発防止対策の有効性がフォローアップされているかを求めます。
ISO9001:2000では、文書化の要求が削減されて、「・・・に実施すること」と実行することを強く求めています。つまり、文書化されていなくても(6手順要求の箇所は除く)実施されていれば良いということです。1994年版のように、全てに近いくらい文書化要求をしているわけではないのです。では、1994年版に比べて、審査のやり方が大幅に変わったかというと疑問が残ります。極論すれば、ほとんど変わらないと言っていいのではないかと思います。
それはなぜか。審査経験を基に言いますと、一つ目には、ほとんどのルールが文書化され、そのルール通りやっているかを確認するのですから、1994年版の方が審査し易い規格と言えます。二つ目には、確実に実行されている状態を短時間(審査員の立場からみると)で把握する事は難しい。三つ目には、その企業の置かれている業界や企業が持っている特質をしっかりと把握して審査する事は難しく、実行されていることが顧客の満足を向上させるものなのか判断がつかない(自分の価値観で何々すべきだと指摘することはできますが、このようなことは押し付けになってしまいがちで問題が起きる)。
上記のような諸々の理由等で2000年版が本当に求めている「確実に実行する」を確実に審査することは難しく、弊社のクライアント様の審査内容を見ますと以前とあまり変わらないのではないかと感じます。

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