ISO、GAP(JGAP)、HACCPの違いと共通点についてB

【ISOのHACCP手法導入への取り組み】

 ISOとは、International Organization for Standardization(国際標準化機構)の略でアイ・エス・オ−、アイソ、イソと読みます。 140ヶ国以上の加盟国が参加し、国際標準規格を策定しています。食品業界に関係するISOにはISO9001:2000(品質マネジメントシステム)、ISO15161:2001(食品飲料産業における品質マネジメントシステム)、ISO22000:2005(食品安全性マネジメントシステム)があります。ISO14000は環境関係の国際標準規格であり、企業(組織)の活動、製品及びサービスによって生じる環境への負荷の低減を持続的に実施するシステムを構築するために要求される規格です。ISOは1946年に工業規格の国際的統一化を促進する目的で発足し、わが国は1952年に加盟しています。元来工業規格が主だったこともあり、食品業界でのISOの認知度はそれほど高くはありませんでした。しかし、食品流通のグローバル化に伴い、国際的な基準が求められるようになったため、食品業界でも、ISOを取得する企業が増えてきました。

 基本規格としては、ISO9001:2000(品質マネジメントシステム)、があります。1987年に規格が制定され、1994年と2000年にそれぞれ規格改定が行われました。2000年版の改正では、それまでの「製品品質を保証するための規格」から、「品質保証を含んだ、顧客満足の向上を目指すための規格」へと位置付けが替わりました。ISO15161:2001(食品飲料産業における品質マネジメントシステム)は、食品の安全性より品質を重視した品質管理システムです。この指針の構成は、ISO9001:2000と同じで、各条項の後ろに食品・飲食産業向けのガイダンスが挿入されています。ISO9000シリーズの活用を食品業界で促進するために、業界で利用している衛生管理システムを統合する必要があるとし、統合の実例としてHACCPを選んでいます。このため、ISO9001とHACCPを同時に審査することを前提に認証審査を行ないます。ISO14001環境マネジメントシステムは、組織の活動、製品サービスで環境に影響を与えるもの(環境側面といいます)をとらえ、これらの環境に及ぼす影響を管理することを目的としています。一見すると食品との関係は、あまりないように感じます。しかし、ISO14001の中で、著しい環境側面を決定する過程は、管理すべき食品安全ハザードを決定する過程に類似しており、HACCPの手法にも通じるものがあります。


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