【求められる安全・安心】
2007年は、食の安心が大きく揺らいだ1年でした。テレビや新聞では、産地偽装や賞味期限の張替えなどの内部告発のニュースが後を絶たず、消費者は以前にも増して異物混入等の事故に敏感な反応を示すようになりました。静岡県の茶産業の安全に対する取り組みや意識は総体的には高いのですが、小売業者や一般の消費者がこのような取り組みを知ることはなかなかありません。従来、安心という概念は正しい表示をすることに重点を置きがちでしたが、今後は、安全な製品を生産するシステムを構築し、消費者に自分達の安全に向けた取り組みを積極的に訴えかけることが安心の概念の中に加わってきます。このような背景の中、県内でもHACCPやJGAP、さらに国際規格であるISOへの関心が高まってきました。
これらの規格を個別に説明する前に安全な製品を生産するためにはどのようなことが求められるか検討してみる必要があります。まず、一定の品質を維持するための品質管理マネジメントシステムを構築することが考えられます。また、生産する現場の衛生状況を一定水準に保つ衛生管理、さらには、生産する工程で製品に危害が及ぶことを防止する危険管理も重要です。品質管理、衛生管理、危険管理は重なり合う部分もあります。食品業界での品質には安全も含まれますし、危険管理は基本的な衛生管理が実行されていることが前提となります。しかし、どのようなシステムを構築しても、それを実際に運用する従業員の意識が低ければ機能しません。
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