HACCP雑考@(2003/3/30)
食品工場の施設設備とは…

 「食品衛生法第7条の3(総合衛生管理製造過程)」によるHACCP認証制度がスタートして丸5年が経過した。この間に施設数で500施設、件数では1000件を超える認証が行なわれている。一方で、この期間は食品業界にとっては苦渋の連続であった。一部企業の不注意や悪意が重なり、食の安全や安心を根底から疑問視するむきも出現している。

 ところで、HACCPは、適正製造基準(=GMP、衛生的な食品製造のために必要な工場設備や方法を定めたもの)と、衛生管理作業標準(=SSOP、GMPの内容を具体的・詳細な作業手順に置き換えたもの)の確立、維持が前提になる。「危害分析」に始まり「管理基準やモニタリング方法の設定」を経て「検証」「記録」の実施に至る一連の"HACCP7原則"は、GMPとSSOPが機能して初めて成立する。

 建設業界は、GMPの構築という役割の一部を担っている。業界にとっては、確かに、食品工場の建屋その他施設設備の新築や新装は魅力的であるに違いない。業界の展示会等では、最新の技術的加工が施された衛生的な建材や食品関連設備が続々と提案されている。一方、工場側からは、従業員の多くは近隣に居住している主婦層(=パートタイマー)であることから、施設設備には中高年の女子でも容易に取扱える大きさ、取付位置、操作簡便性が求められる。我々コンサルタントは、建築業者や設備業者の方々に対し、これらの視点から改善をお願いすることが比較的多いのも事実である。

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