株式会社コーリツ 総務課 田村様(以下敬称略)
私共は自動車部品メーカーで、エンジンの動力をタイヤに伝える、人間でいうといわゆる間接の部分を作っております。環境ISOについては、今年の4月に取りたてホヤホヤの状態です。ISO9001を3年前に取得していたので、14001も簡単だろうという甘い考えでおりましたが、特に残りの半年間頑張って何とか取得できた感じです。後者に取り組んだ切っ掛けは、取引先の要求で、取得後半年経った今でも、“やらされた”感が根強く残っているのが現状です。
最初は9001のシステムに乗っけていこうと思ったのですが、事務局と話し合った結果、別々の方がいいんじゃないかということになりました。14001審査の際に審査員の方に「ほかに(環境の)活動はありませんか?」と聞かれ、9001の活動について話したところ、「それが聞きたかったんです」と言われ、マネジメントシステムとしてのISOという概念が私個人として分かってきた気がしました。
最近、ある環境負荷物質に関して証明しなければならないという仕事が発生した時に、以前でしたら誰がやるのかという問題が起きましたが、ISOを取得してからは、仕事を分担してみんなが同じ方向を向いて取り組むことができるようになっており、とても良かったと思っています。
ISO取得したから環境が良くなったとか、莫大な金額の効果があったかというと、まだなかなか数字上では分かりにくい状況です。そういうものをまとめて、だんだん従業員たちにも好評できるようにするといったことが、課題になってくると思います。
大石 非含有証明はヨーロッパのRoHS指令対応なんですよね。先ほどのお話なんですが、結局証明はできたんでしょうか?
田村 部品の場合は検査機関に持っていって証明してもらいます。油等の場合は、仕入先がもともと持っているものをもらって来て対応できました。でも、まだ全部網羅しているわけではないので、それも今後の課題です。
藤田 エム・ケー・マエダ家具様も将来的に環境に取り組んで行かれると思いますが、コーリツ様のご経験で、9001と14001を一緒にした時と別にした時のメリット、デメリットを教えていただけますか?
田村 弊社の場合、審査機関が別々でそれぞれ審査のポイントが違うので、書式が違うという問題があります。私は環境を担当しているのですが、統一しようとすると、恐らく品質も担当してくれということになるんじゃないかと思います。(笑)でも、明らかに書類が少なくなるというメリットはあります。ですから、“統一したいんだけどできない”という現状です。意識の上では分かって来てはいるんですが、実際に運用に入ると別々になってしまうんですね。
藤田 活動に際して、人との摩擦等はなかったですか?
田村 「書類を統一したい」と申し出ると、「品質の方を改訂しなきゃいけなくなるから別々でやってくれ」と言われたりしました。でも、品質担当者は3年前からのベテランですから、分からないことはいろいろ教えてもらいましたし、良い話し合いの機会にもなりました。
高野 ルールを作ってその通りにやればいいと言っても間違いではないですが、なかなか人が動いてくれないこともありますね。何か変化があった時に気づいてお互いに声を掛け合うかどうかで社内の風土も大分変わって来ると思いますが、その点でもISOはコミュニケーションの概念を含んでいますから、非常に奥の深いものですね。
それから、事務局を一緒にするか別にするかという点ですが、一緒にすると最初に取り組んだ時の情熱が失われている場合もありますから、あえて別々にするというのもいいかも知れませんね。
株式会社エム・ケー・マエダ家具 取締役総務部長 山本様
私共はISO取得後現在まで「供給力の向上」というテーマで指導していただいているのですが、私がISO9001の事務局も兼ねて窓口をやっているということもあり、何か事が起こるとみんな私を見るという体質がありました。やはり、ISOを取得しても、意識がまだまだ全体に浸透していませんでした。
高野 エム・ケー・マエダ家具様は少量他品目で作っていらっしゃいますから、工程から在庫まで管理するのがなかなか大変ですね。5Sという原点の考え方に戻って頑張ってらっしゃって、今年に入ってから特に感じますが、社長様を筆頭に、従業員の方々が自主的に考えたり行動するようになって来られましたね。今後もISOの効果に期待しております。
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